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震災復興のアイディア その3 南北ラインから東西ライン化

 ここまでは、農業と漁業という東北地方の根幹産業について復興に関する想いを書いてきました。
 今回は、新生日本の未来社会のモデル地区に、東北の持つ豊かな文化と資源および人の力(粘り強い)を活かして、どう作り上げていくかという観点で想いをのべたい。

 どう考えていくか、という前提として、東北地方の自然環境(本当は歴史も)はきちんとおさえる必要があると思います。
 東北地方は、南北に約600km(東京から岡山の手前くらい)もの長大な地方となっており、南端・北端、奥羽山脈をはさんだ日本海側・太平洋側では全く異なる気候環境を持つことから、多様な自然環境を有しており、景勝地や観光地には事欠かない。また、地形としては、高地としての奥羽山脈自体の標高は低いものの、南部は阿武隈山地の存在により、中央部が細い谷合いの盆地状になっている。また、北部は北上山地の存在により、南部と同様に中央部が細い谷合いの盆地状になっている。北上山地は海岸部までせりだし、そのまま太平洋にぶつかるため、海に開いた地形はどうしても狭隘な湾となってしまっており、河口周辺域の低地が市街・集落のほとんどの立地となってしまっている。このような地形は、ややもすれば地方としての一体感の醸成をおくらす、内陸は内陸、海岸は海岸、という関東等と比較すると小さい生活圏の構築につながっている。したがって、交通、通信、行政の代替機能・中核機能といった公共・社会インフラも南北ラインが強固で、東西ラインが薄いのが現状となっている。

 この特徴は、一面では地域内の結びつきの強さにつながる良い面を持つ一方、今回のような災害時におけるバックアップのぜい弱性(交通、通信、代替機能等)という形で不幸にも弱い一面が出てしまったと思います。交通については、海岸部は海岸部から海岸部を通る線がメインとなり、内陸との連絡線は細い枝のようなサブサイドになっている傾向が強い。また、通信も間に山間部を有することから、高度が高い中継点がないと直接的な無線通信は不可能な状態(携帯電話も基地局設置が困難な場合が多い。)です。

 つまり南北ラインでつながることが多い東北地方であったために、今回の津波被災では、交通、通信、代替機能といった公共・社会インフラが全て駄目になっただけではなく、バックアップが当初全然利かなかったのです。宮城県の場合には本来強力にバックアップする機能を有する仙台市が直接甚大な被害を受けたのも東北の被災全土に大きく影響しました。

 今回、国土交通省は、「くしの歯」作戦として東西の救援ルートの開通を急いだことは極めて正しく評価されるべきものでした。東西ラインは緊急事態の最優先ラインとなったのですが、今後は、この東西ラインをメインに強固に作り、南北ラインを東西ラインにつなげる枝ラインとして整備していくべきだと思います。

 すなわち、東西ラインにライフライン、災害対策拠点、通信拠点、公的機関の連携拠点、交通インフラといった重要システムを整備していく、南北ラインについては、日常的に必要なライン、インフラは整備し、連絡通路としての役割は持たすが、生命線とはしないという発想です。そうすることによって、いわゆる行政拠点、産業拠点、生活拠点を津波の襲来の恐れの少ない内陸部の沿岸部からの移転の気持ちを促進することにつながりは強くなりませんでしょうか。沿岸部は漁業や物流の窓口としての重要性は変わりはないが、そこに生命線的な拠点は設けない(ここでの沿岸部はまさに今回津波の襲来があったエリアのことで、同じ地域でもそのエリアで新たに造成されることになるだろう高台の生活拠点、産業拠点は東西ラインの一角にあたるというものです。)という合意形成は困難でしょうが、将来の子孫にとっての大事な資産・財産になりますので思い切った行動と決断が必要でしょう。

 この東西ラインを軸にした新しい東北の未来社会をどう作るべきか、については、まだ、考えがまとまらないので次回に掲載したい。
 おぼろげなところでは、車と共存できる鉄道インフラの整備をまずは基本的な社会インフラの整備の一つとして考える。道路だけの移動手段では物流でもそうですが緊急時の大量移動に向いていないことが今回の被災で明らかになったので、その弱点を強化することとラインの結びつきの観点で一本でつながっているという安心感と一体感の醸成につなげるという意識です。コストが継続性には大事なことですが、比較的費用がかからずに日常的な運営を可能とするのには、日常の旅客対応としては、ライトレールや北海道で開発したバス・鉄道兼用車両の利用を考えて道路と併存する形で整備をはかることも一つの方法だと思います。物流対応としても小型のハイブリッドな貨物車両、たとえば、トラックを道路・鉄道で両用可能なものにするといったものです
 こういったことを中心に次回掲載したい。
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[ 2011/05/10 06:04 ] 大震災復興と原発事故 | TB(0) | CM(0)

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